シリーズ親の老後を考える/私の取材ノートから › 住民パワーでつくった特養「いのこの里」

2011年09月08日

住民パワーでつくった特養「いのこの里」

住民パワーでつくった特養「いのこの里」
 こんにちは。少し日が開いてしまいました。実は私、ライター歴30年超でありながら、ブログは初めてで、ブログ研究会に参加したりしながら、たどたどしい歩みを始めたばかり。読みにくい点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。改行したほうがよいとの指摘を受け、今回は改行を入れてみます。

 さて、前回の文章の終わりに、人生の終末期を「他人任せにしてはだめ…」といったことを書きました。きょうは、ひとつ、身近な例を挙げてみたいと思います。

 吹田市の特別養護老人ホーム「いのこの里」。このホームは「吹田市内に誰もが入りたくなる特別養護老人ホームをつくる会」という市民グループが、5年がかりで実現させたんですよ!自分たちの「夢を語る会」を地域で何度も開き「お酒やタバコは人生の愉しみだから適度ならOK」「夜、入浴したい人は夜の入浴もありに」「温泉旅行やお墓参りにも行こう」といった運営方針をみんなで決め(つまり自宅の延長線上の暮らしですね)、お金もみんなが集めて、社会福祉法人こばと会に託すかたちで。2000年にオープンすると、「つくる会」は「育てる会」に発展、年間のべ3000人のボランティア(多くは定年後、子育て後の男女)を送り込んで、「いのこの里」を支えています。つまり、地域の中高年の生きがいの場にもなっているんです…というわけで、私も、傾聴ボランティアとして微力ながら参加させてもらっています。本当に、感謝、感謝です。

 もちろん、ここまでパワフルに住民運動が盛り上がるのは、吹田市という地域の意識の高さもあるでしょうし、運動の発端をつくった山下和子さん(副施設長)の実行力もすごいです。誰にもマネできるわけではありません。でも、あなたの近所に、特養やグループホーム、有料老人ホームなどがあったら、「お手伝いすることはありませんか?」という声を掛けてみるところから始めみては、と思います。年を重ねてゆく方々のそばに座らせてもらい、いろんなお話をうかがっていると、親の老後、自分の老後を考えるヒントを、たくさんもらえますし、元気や勇気もいただけますから。
■社会福祉法人こばと会「いのこの里」http://www.kobatokai.jp/inokonosato/
■前回ご紹介した麻植さんのホームはhttp://www.carehome.co.jp/




Posted by setsuko58 at 16:19│Comments(0)
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